Symantec PGP Encryption

著名人の死に便乗してマルウェアを送付するスパマー 

Oct 13, 2011 01:02 AM

寄稿: Christopher Mendes

偉大な人物が亡くなると、世界はその喪失を悼んで弔辞を捧げ、人々は悲嘆に暮れます。伝説的な人物の死は私たちに驚きと悲しみをもたらし、人々はその死について「いつ」、「どうやって」、「なぜ」という問いの答えを求めて、ありとあらゆる情報を集めようとします。

シマンテックでは、そのような偶像化された人物の死去による余波と、スパマーから送られてくる追悼文を研究しました。スパマーの唯一の動機は、機会をうかがって無防備なシステムに侵入することです。収集したデータの詳細な分析から、シマンテックは典型的なパターンを追跡しました。その詳細を以下に示します。

マイケル・ジャクソン 件名: Michael Jackson not dead(マイケル・ジャクソンは死んでない)
件名: Michael Jackson seen alive(マイケル・ジャクソンの生存目撃情報)
件名: Michael Jackson lives(マイケル・ジャクソンは生きている)
W32.HLLP.Sality.O
W32.Pinfi
Trojan.Dropper
W32.Ackantta.F@mm
Downloader.Psyme
Backdoor.Trojan
エイミー・ワインハウス 件名: Ravages of the drug in the body of Amy Winehouse(エイミー・ワインハウスの身体を蝕んだドラッグの悪夢)
件名: Amy Winehouse Not Dead(エイミー・ワインハウスは死んでない)
Infostealer.Bancos
スティーブ・ジョブズ 件名: Is Steve Jobs Really Dead?(スティーブ・ジョブズは本当に死んだのか?)
件名: Steve Jobs Alive!(ジョブズは生きている!)
件名: Steve Jobs Not Dead!(ジョブズは死んでない!)
件名: Steve Jobs: Not Dead Yet!(スティーブ・ジョブズ: 未だ死せず!)
件名: Steve Jobs Alive and Well?(ジョブズはすでに回復?)
Blackhole 悪用ツールキット

マイケル・ジャクソンさんが死去したときは、スパマーが電子メールを通じて「マイケル・ジャクソンは死んでいない」という噂を広めました。エイミー・ワインハウスさんの突然の訃報が届いたときも同じパターンが使われましたし、ビジョナリーであるスティーブ・ジョブズ氏の逝去でも同様でした。

もちろんどのケースでも、噂だけではなく、悪質なコードもさまざまな形で(iframe を使う、ユーザーを悪質な Web サイトに誘導する、マルウェアをファイルとして添付するなど)コンピュータに拡散しました。人々は、悲報に接して感情が大きく揺れているときには、そうしたリンクに反応してついクリックしてしまうものです。こうして、スパマーはユーザーのシステムで利用できる脆弱性を見つけては悪用し、生きのびてきたのです。

スパマーの誘いを断固として拒絶するには、気持ちを落ち着かせ、好奇心を抑えることです。不明なリンクをクリックする前に、少しばかり注意を払ってください。シマンテックでは、スパマーがもたらす災難を駆逐するために、定期的にセキュリティ更新をお届けしています。安全対策のために、お使いのセキュリティ製品は必ず定期的に更新してください。

 

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