▼
> 「作成、編集、実行」は具体的に何を指すのでしょうか。
> 仮想マシンの互換性の設定で使用できるハードウェア機能のURLに記載されている
> 機能が「作成、編集、実行」できることをサポートしているということでしょうか。
これはシンプルに vSphere Client や CLI、API で仮想マシンを「作成・編集・実行」できるということです。
例えば以下のように、vSphere 7.0 (vCenter 7.0) で仮想マシンを作る際には HW Ver.4 (ESX/ESXi 3.5 以降) が選べ作成できます。
vCenter 8 でもコレができる、というのが最初の質問への答えになります。

▼
> ESXi のバージョンに下限を合わせるというのは、複数台のESXiがあり、かつESXiバージョンが混在している場合は
> その下限のESXiバージョンでサポートされているHWバージョンに合わせれば良い。ということでしょうか。
簡単な絵で示すと、
以下のように vCenter 8.0u1 配下に2つのクラスター、3つの異なるバージョンの ESXi が存在していたとします。
Cluster-New の方はバージョンアップの途中で 7.0u3 と 8.0u1 が混在している状況とした場合、
- vCenter 8.0u1 では HW バージョン 20 の仮想マシンを作成・編集できる
- 先に 8.0u1 に上げた ESXi 上では HW バージョン 20 の仮想マシンを起動できる
- 7.0u3 のままの ESXi では HW バージョン 20 の仮想マシンを起動できない
(起動状態の HW バージョン 20 の仮想マシンを vMotion してくる事もできない)
同様に、別のクラスター Cluster-Old は ESXi 6.7u3 で稼働している場合は、
サポートされる HW バージョンの上限は 15 なので、Cluster-New で作成したバージョン 16 以降の仮想マシンを起動・vMotion してくることはできません。

この例でいうと、この vCenter 配下ではサポートされるバージョンを揃えるならば HW バージョン 15 で作っておけば、
どのクラスタ、どのホストでも仮想マシンを稼働する事が可能です。
▼
> また、HWバージョンはvCenterのWebコンソールでバージョンアップする予定ですが
> ESXiバージョンでサポートされている範囲であれば、HWバージョンを選択してバージョンアップできますでしょうか。
> (例えば、ある仮想マシンはHWバージョン20、ある仮想マシンはHWバージョン19等)
vSphere Client の UI や PowerCLI などから実行可能です。
UI であれば以下のようにバージョンアップ先が選べ、CLI であれば明示的に指定します。


▼
> これは、例えば、VMXNet3 バージョンを使用する場合、以下のURLでは"8(HWV 20 以降)"とあるので
> ESXi8.0U1上の仮想マシンはHWV 20 以降が必要だ。ということで認識合っていますでしょうか。
これは見方が少し特殊で、Y/N 以外の数字が記載されている項目は、
サポートされるメモリ量や vCPU 数、今回の VMXNET3 に関しては仮想マシンに割り当てる vNIC 数が HW バージョンによって上限数が代わります、という事を示しています。
ここでは HW バージョン 20 であれば、VXNET3 の vNIC を 8 コ割り当てられる、という事を示しています。
