寄稿: Anand Muralidharan
Apple 社の共同創業者であり、元 CEO のスティーブ・ジョブズ氏の死去に伴うニュースが連日世界中をかけめぐっています。ジョブズ氏の死去が Apple 社と全世界の Apple ファンにもたらした喪失感は、想像を絶するものがあります。
スパマーはこの機会に便乗すべく、スティーブ・ジョブズ氏の訃報を利用した悪質なリンクを含むメールを送信しています。以下のスクリーンショットは、悪質なリンクが掲載されたこのスパムのサンプルです。
死亡記事スパムに関連して、以下のような悪質なリンクも見つかっています。
http://[削除済み]com/pink.html http://720[削除済み].info/habit.html http://ebuy[削除済み].com/kids.html http://[削除済み].com/grain.html
リンク先のどのサイトにも、BlackHole 悪用ツールキットへと誘導される不明瞭化されたコードが含まれています。ドメインのほとんどは最近になって登録されたものですが、なかには以前から存在するドメインもあり、正規のドメインが乗っ取られたものと考えられます。
このウイルススパム攻撃で確認されている件名の例を以下に示します。
Is Steve Jobs Really Dead?(スティーブ・ジョブズは本当に死んだのか?) Steve Jobs Alive!(ジョブズは生きている!) Steve Jobs Not Dead!(ジョブズは死んでない!) Steve Jobs: Not Dead Yet!(スティーブ・ジョブズ: 未だ死せず!)
こうした訃報さえスパマーに悪用されることは、なんとも残念です。インターネット上でジョブズ氏の死去に関する画像、ビデオ、ニュースを検索する場合には、引き続き警戒が必要です。迷惑メールに含まれる疑わしいリンクや添付ファイルはクリックしないようにしてください。また、セキュリティソフトウェアを頻繁に更新し、オンライン詐欺やウイルスから身を守るようにしてください。
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スティーブ・ジョブズ氏のご逝去に、哀悼の意を表します。
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