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休暇ぼけを狙ってマルウェア攻撃を仕掛ける詐欺師 

Jan 16, 2014 03:30 AM

詐欺師がインターネットユーザーの気の緩みを狙うのは、特に驚くことでもありません。

シマンテックは、ホリデーシーズン後の数日間にわたって、新たにマルウェアが増加していることを確認しました。休暇が終わると、重要なメッセージを見逃していないかどうかを確かめるために、多くのユーザーがツールや電子メールを確認します。スパマーはそこを狙って、ユーザーが電子メール中の悪質なリンクをクリックすることに期待を掛けているのです。

今回の一連の攻撃では、スパマーはユーザーが緊急性の高い電子メールを開いて返信しようとするところを狙っています。実際にそうすると、マルウェアがユーザーのコンピュータに感染し、機密データが盗み出されてしまいます。

私自身も先週、有名なオンラインストアから送信されたように偽装した配達不能通知を受け取りました。休暇で留守にしていた間に、いくつか荷物を届けることができなかったという内容です。

最初は、何も注文していないのになぜこのような通知が届いたのかいぶかり、ひょっとしたら思いがけないプレゼントなのかもしれないと考えました。しかし、電子メール中のリンクをクリックする前にステータスバーを確認したところ、そのリンクは詐称されたもので、さらに電子メールで使われている言葉遣いや文法上の誤り(図 1 を参照)を見て、疑惑は確信に変わりました。

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図 1. 文法上の誤りと悪質なリンクが含まれたスパムメール

同様に、スパマーが別の有名ブランドに偽装し、請求書に見せかけて悪質なリンクを埋め込んでいる電子メールも受け取りました。幸い、正規のブランドで使われているテンプレートとは違いがあり、偽装した電子メールのヘッダーはまったく無関係のものでした。さらに調べてみると、埋め込まれているリンクにはマルウェアが仕掛けられていました。図 2 に示すように、スパムには乗っ取られた URL が使われています。
 
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図 2. 配達不能通知に見せかけた別のスパムメール

さらには、見ず知らずの人の葬儀に招待する電子メールも受け取ったことがあります。私はまず、その家族を知っていたか、または大学時代の友人だった、あるいは近所に住んでいたかどうか確認し始めましたが、そのうち電子メール中のリンクが悪質なものであることに気が付きました。

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図 3. 葬儀を案内するスパムメール

こうしたスパムメールに対して、ユーザーは 2 つの方向からアプローチする必要があります。警戒しながら電子メールをふるいに掛けることと、詐欺師の間違いを見抜けるようになることです。

こういったスパムメールでは、文法上の誤りや、文構造の不備が多く、ある小売業者に偽装しておきながら電子メールヘッダーはその競合他社になっているといった偽装戦術の失敗も見受けられます。乗っ取られたドメインと URL を順々に使い回す手口も使われますが、それが偽装したブランドや企業と無関係という場合もあります。

ホリデーシーズン後の憂鬱な気分を乗り越える一方で、電子メールを扱う際には警戒を怠らず、休暇ぼけを詐欺師に悪用されないように注意してください。

 

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